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アンケートとくらべてみると
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ロマンチック・ビジネス
アンケートとくらべてみると
今までお話ししてきた堀秀彦氏の考え方は、いちばん始めにあげたアンケートの結果とは多少違った色彩をもっているようです。アンケートでの解答は、愛情とか、信頼とか、健康とか、相互の理解とか、モットーを示してくれたわけですが、堀氏はもっと具体的に、生活の時間のテンポを合わせるとか、趣味や教養がひどく違わないこととか、夫も妻も妥協し合うこととかについて話してくれたのです。
「よい家庭」とはどんなものか。シャンソンの解説などでおなじみの芦原英了氏は「趣味が食い違わないこと」ということをその一つの条件にあげてくれましたし、また小説家の遠藤周作氏は「夫婦のお互いの神経のもち方がひどく食い違わないこと」つまり、妻がきれい好きなのに、夫はひどくズボラで、そのために、いっもお互いがイライラしながら暮らしている、そんな家庭でないこと、ということを、その条件にあげてくれました。
こういうことから考えてみても、よい家庭というのは、二人が努力し、がまんし合って築き上げてゆくべきであって、最初からそこに存在している、というものではないようです。堀秀彦氏などが話してくれたのは、この努力してゆく場合のやり方であり、アンケートの回答は、こうした場合の二人の共通の目標だ、といえましょうか。
たとえ、努力してゆく場合のやり方はいっしょでも、二人の共通の目標は、それぞれの新家庭によって異なってきたとしてもよいわけです。また、違ってくるのが当然なのかも知れません。このこ人の共通の目標をどこにおくかによって、それぞれの新家庭の進む方向が多少違ってくるわけなのですから。
ロマンチック・ビジネス
堀秀彦氏は、また、家庭生活というものは、ロマンチック・ビジネスだ、と話してくれました。家庭生活というのは、ビジネス、仕事、事業というべきものなのだ、というのです。
しかし、普通の事業ではなくて、ロマンチックな事業だ、どいうのです。ロマンチックなものだけれども、しかし、それはあくまでも一つの事業として、いつもみんなが力を合わせて、うまくやってゆかなければならない性質のものだ、というわけなのです。
よい家庭というのは、結局、このロマンチックな事業をじょうずに行なっている家庭のことだ、ということになるのではないでしょうか。
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